初学者によくみられるのは、奥にあるものを見かけの大きさよりもずっと大きく描いてしまうことです。
この練習を何十枚も繰り返すことで、形に対する自分の見方のくせがわかります。正確な目測ができるためには、まずそれを知ることが重要です。
特に、遠くにある対象の見かけの大きさは、思っているよりずっと小さい、ということをしっかり体で覚えましょう。
手順
1|雑誌の中で写真が載っているページを開きます。
2|選んだ写真の外枠と、同じ大きさの枠を紙に引きます。その中に、写真に写っている対象の輪郭だけを描きます。これは目測だけで行ってください。
3|目測で描いたら、その形が正確かをチェックします。もとの写真の上にトレーシングペーパーを直に重ね、 透けて見える写真の外枠、写真の中の対象の輪郭を、トレーシングペーパーの上からなぞって写します。
4|目測で描いたデッサンの上に、写真を写したトレーシングペーパーを重ねます。 目測で描いたデッサンの形のずれ(特に大きさ)を確認します。
5|雑誌に載っている全ての写真に対し、1〜4を繰り返し、自分の形の取り方のくせを見つけます。
参考と脚注
B・エドワーズ『内なる画家の眼』エルテ出版、1988年