DESSIN LABORATORY デッサンがうまくなるための練習法と観察のコツ
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デッサンは何から始める?道具と対象と教本

初めてデッサンをする場合、どんな道具を揃えて、どんな対象を描けばいいのでしょうか? また、時間はどれぐらいかけるのでしょうか?

本テキストでは、初心者が無理なくデッサンを始められる道具や対象などを紹介します。使う画材などについて悩んでいる方は参考にしてください。

もくじ
▪  1. 道具(画材)
 ▪  1-1. 猫画材(描く道具)
 ▪  1-2. 支持体(基盤となる画材)
 ▪  1-3. イーゼルとカルトン
▪  2. 描く対象(モチーフ)~模写・画手本の場合
▪  3. 描く対象(モチーフ)~実物の場合
▪  4. どれぐらいの時間をかけるのか

イーゼル

ホルベイン工業より引用

1. 道具(画材)

道具を揃える際は、初期投資としていくらかお金がかかります。鉛筆や画用紙だけなら数百円ですが、イーゼルとカルトン(画板)を揃えると、安くても5千円以上かかります。

しかし、これらは1度買ってしまえば買い換えることはそうないので、投資だと思って惜しまずに出費してください。

1-1.猫画材(描く道具)

デッサン初心者の方はまず鉛筆から始めましょう。

鉛筆は木炭や絵具よりも修正が効きやすい画材だからです。デッサンはどれだけ慎重に、かつ丁寧に描いても、途中で必ず修正したいところが出てきます。間違いがない、ということはありえないからです。初心者はまだ勘がはたらかないので特にそうなります。

鉛筆は、練り消しゴムを一緒に使うことで、描いたり消したりが簡単にできるので初心者向きです。

練り消しゴムはメーカーによって粘り気などに差があります。安価なので、いくつか試しながら自分の好みのものを見つけてください。ちなみに、私はホルベインの「KNEADED RUBBER No.1」を使っています。

> デッサン用の練り消しゴムの使い方とメリット

まずはHBから4Bの鉛筆を1本ずつは揃えましょう。デッサンに使われるオーソドックスなブランドは「ステッドラー」と「uni」です。鉛筆のメーカーや硬度(HやBなど硬さの度合い)については以下のテキストを参考にしてください。

> デッサンでよく使われているおすすめの鉛筆

1-2. 支持体(基盤となる画材)

鉛筆の支持体は画用紙が向いています。しかし、ホームセンターに売っている子供向けの画用紙は質が悪いものがあるので使いません。画材屋などで売られているものを使いましょう。

定番は、ミューズが販売している「サンフラワーペーパー」というブランドです。1枚数十円から売られています。

いくつかの静物デッサンをする場合には四つ切サイズを、人物や人物石膏像を描く場合はもう少し大きい木炭紙サイズ(500mm×650mm)を使います。画材屋さんに言えばそのサイズを出してもらえます。

カルトン

マルマン株式会社より引用(2枚開閉式)

1-3. イーゼルとカルトン

イーゼルとカルトン(画板)も準備しましょう。イーゼルがあるとないでは描きやすさがかなり違います。イーゼルがないと、画用紙とカルトンを腕で支えながらデッサンすることになります。腕が疲れる上に、デッサンに集中できません。

また、腕でそれらを支えていると画面もかなり傾斜するので、描いた形が歪みやすくなります。

> デッサンで使う画用イーゼルの種類と使い方

画板はカルトンと呼ばれているものを使います。小学校の写生大会で使うようなプラスチック製の画板は使いません。軽すぎてデッサンの最中にガタガタ動いたり、表面が硬すぎて繊細な描写ができないからです。

カルトンは描き心地と安定性がよく、画塾や美大で積極的に使われています。

> デッサン用のカルトン(画板)の特徴と使い方

2. 描く対象(モチーフ)~模写・画手本の場合

教本、画手本を使って絵の描き方を鍛える場合、初心者には『シャルル・バルグのドローイングコース』をおすすめします。

この教本は、画学生に「描く対象をどのように見て再現すればよいのか」を教えるために作られました。正確には、19世紀にフランスで出版された本の復刻版です。

この教本の制作に関わった人々は、慎重に手本を選んでいます。たとえば、レンブラントのデッサンはたいへん優れていますが、達者過ぎて画学生には難しすぎると彼らは判断し、掲載しませんでした。

画学生が確実にステップアップできるように配慮して作られたこの画手本は、デッサン初心者の練習に最適です。

3. 描く対象(モチーフ)~実物の場合

生のモチーフを見てデッサンをする場合は、目的を絞ってモチーフを選びましょう。

たとえば、形をとる訓練ならペットボトルなどの工業製品を選びます。なぜなら、形の狂いが見つけやすいからです。

また、陰影を描けるようになるには白い石膏像が最適です。石膏像は白一色なので、白黒の色の変化をそのまま陰影の変化としてみることができます。もし、人の形をした石膏像を描くのが難しいと感じるなら、まずは円柱や円錐など幾何学形の石膏にしましょう。

静物よりも人物を描きたいのなら、人物のスケッチ(写生)をします。カフェや公園、スポーツ観戦など、自分が行きやすい場所を見つけます。動いている人を描くのがたいへんなうちは、座っている人から始めてみてください。

人物モデルを描くことができる教室に通うと、落ち着いて人物デッサンをすることができます。いくつかの教室に体験入学をしてみて、自分に合いそうな教室を見つけるといいとでしょう。

風景画を描きたい人は、さまざまな遠近法を意識して風景をデッサンをします。遠近法で空間の広さを表現すると、風景の迫力が出やすいためです。

モチーフの選び方については次のテキストも参考にしてください。

> デッサン初心者のための、目的別モチーフ選び

4. どれぐらいの時間をかけるのか

当サイトのスッタフは、スケッチやクロッキー(速写)なら1枚につき1分~数十分かけます。しっかり描きこむような場合は、1枚につき30分から数ヶ月かけます。ただし、初心者が訓練目的で描くなら長くても数週間でしょう。

描く時間に決まりがあるわけではありません。私たちの経験上、それぐらいの時間をとっている、というだけのことですので、参考程度にとどめておいてください。

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